糖尿病には「若いから」「やせているから」は通用しない?!

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実は「若くても、やせていても」内臓脂肪が多ければアディポネクチンの分泌が低下し、糖尿病を引き起こす可能性もあります。

糖尿病は、「中年以降で太った人がなる病気」というイメージを持っていませんか?
じつは、そのイメージは大間違い! 若くても、やせていても、糖尿病またはその予備軍の人はいるんです。

糖尿病

血糖が増えると、血液中に増えてしまった糖は、膵臓から分泌されるインスリンの働きにより筋肉細胞などに移動します。しかし、内臓脂肪が多いと、インスリンの働きを助ける「アディポネクチン(※)」の分泌が低下します。その結果、インスリンがうまく機能しなくなるため、血液中に糖がどんどんたまり、血糖値の上昇、糖尿病へとつながるのです。

つまり、若くてもやせていても、内臓脂肪が多ければアディポネクチンの分泌が低下し、糖尿病を引き起こす可能性もあるということです。特に、家族のなかに糖尿病の人がいたり、ここ2年ほどで急に体重が増加している人は要注意。「体重は重くないけれど、腹囲が太く、内臓脂肪が増えている人」は、まだ糖尿病の自覚症状が出ていない人に多い現象です。糖尿病を未然に防ぐためにも、健康診断を最低でも年1回はきちんと受けておくことが大切です。

さらに、体重が重くなく、腹囲も太くなくても、内臓に脂肪がたまっている「隠れ肥満」の人がいます。腹囲の指標にある「男性で85センチ、女性で90センチ」はあくまでも統計的に「その数値以上になると、内臓脂肪が多い可能性が大きい」ということ。個人差があるので、体重・腹囲が基準値未満でも内臓脂肪が多くないか、定期的に検査する機会があれば行ないましょう。

※アディポネクチンとは
アディポネクチンは脂肪細胞から分泌され、インスリンの働きを助け、血糖値のコントロールに関わる物質です。そのメカニズムはいまだ不明な点は多いものの、内臓脂肪が増えるとアディポネクチンの分泌量は減少することがわかっています。つまり、太るとアディポネクチンの分泌量が減り、血糖値が上がりやすくなるということです。また、アディポネクチンには、動脈硬化が起き始めたときにそれを見つけて修復する役割もあります。

内臓脂肪 アディポネクチン

監修:医学博士 福田千晶 先生

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